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在台ジャーナリスト襲撃 香港マフィアの男を起訴 懲役5年求める=台中地検/台湾

2026/10/06 13:57
在台ジャーナリストの矢板明夫氏(資料)
在台ジャーナリストの矢板明夫氏(資料)

(台中中央社)産経新聞の前台北支局長で在台ジャーナリストの矢板明夫氏を殴打したとして、台湾台中地方検察署(地検)は6日、香港マフィア「和勝和」の構成員の廖港発容疑者を組織犯罪などの罪で起訴した。地検は懲役5年を裁判所に求めた。地検はまた、すでに出境した共犯者4人を指名手配した他、首謀者や台湾内の協力者の有無を調べている。

矢板氏は今年7月6日正午前、中部・台中市内のホテルでの講演を終え、ホテルを離れようとした際に廖被告に顔を殴られた。廖被告は逃走したが、同日午後4時ごろ、台中国際空港で韓国・釜山行きの便に搭乗する直前に逮捕された。

地検の報道資料によれば、廖被告は香港マフィアにおける実働部隊「行動組」の組長を務め、殴打1発当たり3000~5000香港ドル(約6万~10万円)の報酬と引き換えに、指定された対象者を殴る仕事を引き受けていた。指名手配された共犯者はいずれも香港マフィア「和安楽」の構成員。

廖被告は同じく和勝和構成員で行動組組長の「陳偉豪」と名乗る男(本名、年齢不明)から依頼を受けた和安楽構成員の男から現地の下見と現場での指揮を任され、残る1人が殴打役、2人が見張り・状況報告を担当する計画だった。地検は、陳偉豪と名乗る男は公の場での矢板氏への殴打を通じ、言論の自由を脅かし、越境弾圧の目的を達成しようとしていたとみている。

廖被告らは7月1日に分かれて台湾に入境。5日に任務を終えて出境する予定だったが、殴打役と見張り・報告役の男計2人が「リスクが高い」として任務から離脱。指揮役の男も5日に出境し、10万香港ドル(約202万円)を支払うとの約束で廖被告に殴打役を委託した。残った1人が予定通り見張り・報告役を担った。

実行後、廖被告は台中国際空港で逮捕されたが、見張り・報告役の男はすでに出境していた。

地検は廖被告を傷害や公然侮辱、公衆脅迫、組織犯罪防止条例などの罪で起訴した。犯行目的が特定の被害者を傷つけることだけではなく、越境暴力とメディアによる拡散を通じて「一人を罰して百人を戒める」効果を生み出し、民主制度と社会秩序を侵害することにあったと判断した。

(蘇木春/編集:名切千絵)

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