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台北のゲイバーを捜索 不適切発言の警察官を処分 支援団体「抑圧の歴史繰り返すな」/台湾

2026/10/05 18:39
台北市内のゲイバーへの捜索中での警察官の不適切発言を巡り、記者会見を開く台北市警察局の林炎田局長(中央)=台北市警察局提供
台北市内のゲイバーへの捜索中での警察官の不適切発言を巡り、記者会見を開く台北市警察局の林炎田局長(中央)=台北市警察局提供

(台北中央社)台北市の繁華街、西門町のゲイバーに3日、台北市政府警察局万華分局の捜索が入り、店の責任者と客合わせて52人が警察当局で取り調べを受けた。市警察局は5日、捜索中に不適切発言を行ったとして、警察官4人の処分を発表した。LGBTQ+(性的少数者)の支援団体などは4日、「抑圧の歴史を繰り返すことは決して許されない」と連名で声明を発表し、台北市政府に対して調査や説明を求めている。

万華分局は4日、報道資料を通じ、ゲイバーへの家宅捜索について、市民から公序良俗に反する状況があるとの通報を受け、検察官に指揮を要請し、裁判所に請求した令状が発付されてから実施したと説明。実際に風紀を乱す行為が確認され、店の責任者と関係者に対して警察当局で事実関係の確認を行ったと説明した。

また、調査の結果、店の責任者の男を刑法の風紀を乱す罪(妨害風化罪)で台北地検に送検し、他の関係者については社会秩序保護法違反の疑いで処分したと明らかにした。

台湾LGBTQ+ホットライン協会(台湾同志諮詢熱線協会)などは4日に連名で発表した声明で、警察は当時、令状の提示を拒否した他、店内にいた全員に対し、その場にしゃがむよう要求し、会話や携帯電話の使用を禁じたと説明。身体障害者を侮辱する発言もあったと訴えた。

また、行き過ぎた職務執行や手続き上の違反、横柄な態度、粗暴な言動について、「最も厳正な懸念と強い抗議を表明する」とした。

5日の記者会見に出席した台北市警察局の林炎田局長は、警察官が装着していたカメラを調べたところ、警察官4人に不適切発言が確認されたとし、4人全員に「申誡(公務員に対する懲戒処分のうち最も軽いもの)2回」の処分を、不適切発言をその場で制止しなかった捜査隊長に対してはより重い「記過」を科したと発表。万華分局長からは、監督不行き届きで自ら「申誡2回」の申し出があったと説明した。

また、支援団体が主張する令状の不提示については、確実に提示したと説明。今後も警察官への教育や訓練を強化し、多様な文化や民族を尊重することで、市民の権利を保障し、同様の論争が再び起きるのを防ぐとした。

▽蒋市長が謝罪 「台北は多様性を包括する都市」

蒋万安(しょうばんあん)台北市長は5日、報道陣の取材に対し、台北市民は年齢や性別、性的指向、民族、アイデンティティーを問わず、守られ、同じ権利を享受すべきだと言及。市は全ての人が安心でき、互いに尊重し合えるようにしなければならないとし、今回の件について非常に遺憾に思うとともに、影響を受けた人々に対しても大変申し訳なく思っていると述べた。

その上で、職務執行の過程に不適切な点があったのであれば、当然、厳しく検証しなければならないとした。また、警察局や林局長に対し、今回の事案について規定に沿って処理するだけでなく、警察規律全体についての周知を強化し、警察官が差別行為を率先して行うような状況を起こさないよう求めたと述べた。

台北市では今月31日、LGBT+への理解促進などを呼びかけるパレード「台湾LGBT+プライド」(台湾同志遊行)が行われる。報道陣からは、台北はLGBT+フレンドリーな都市なのかと質問があった。これに対し蒋市長は、台北市は常に多様性を包容するフレンドリーな都市だと語った。

(黄麗芸、張雄風、楊淑閔/編集:田中宏樹)

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