(プラハ中央社)かつてハンガリー領だったスロバキア出身の探検家で、1771年に台湾を訪れたモーリツ・ベニョフスキーの記念碑が近頃、スロバキア・トルナバに設置された。このほど、李南陽(りなんよう)駐スロバキア代表(大使に相当)が招きを受けて現地を訪れ、台湾とスロバキアの交流深化に期待を寄せた。
ベニョフスキーは1741年生まれ。歴史資料などによれば、現在の北東部・宜蘭県蘇澳に上陸して10日余り滞在し、台湾原住民(先住民)族カバラン族と交流したとされる。記念碑には、ベニョフスキーが台湾を訪れたことを示す内容が刻まれている。
李代表は、この意義深い歴史は、台湾とスロバキアの友好関係が地理的な境界を越え、長年にわたって続けられてきた真摯(しんし)な友情を受け継ぐものだと強調。その上で、今後も経済、観光、教育などの分野で交流を広げ、国際社会での認知度向上や友好ネットワークの拡大を図りたいと語った。
また李代表は、現地の首長らと意見交換した他、台湾をイメージしたランの花が描かれた磁器の皿を贈呈。両国の文化的なつながりが芸術品のように花開くことを願ったという。
昨年にはベニョフスキーの台湾上陸250年を記念してトルナバ側は重さ500キロの彫刻を宜蘭県政府に贈り、スロバキアとの友好関係を象徴する碑として蘇澳に設置されている。トルナバは自然環境や地形が宜蘭と似ており、宜蘭県は1999年から複数回、スロバキアの舞踊団を招くなどして芸術交流の基礎を築いてきた。2世紀半にわたる時を超えたつながりが今も育まれている。
