(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄)はこのほど、日本製新型車両N700STが基地内での静的試験にすでに入ったと明らかにした。静的試験を終えた後には、実際の線路での走行試験を行う。第1陣となる3編成が来年7月1日には営業投入される見通しだ。
N700STは東海道新幹線などで運用されているN700Sをベースに、台湾側のニーズに合わせて軽量化や高性能化、省エネルギー化などが図られた新型車両。高鉄は2023年5月、日立製作所や東芝などのコンソーシアムとN700ST全12編成の製造に関する総額約1240億円の契約を締結。第1編成が8月15日、台湾に到着した。
試験が行われているのは、南部・高雄市にある燕巣総合車両工場。同工場では今年3月、新型車両導入のための拡張工事が起工した。
車両の各種試験は3段階に分けて進められ、安全性や各種設備など全69項目を検証する。静的試験では通電試験の他、基地内での低速走行試験、基本的な走行性能の検証などが行われ、今年11月に完了する予定。
走行試験は、夜間メンテナンスの時間帯を利用して実施され、段階に分けて走行スピードを上げながら試験を進めていく。高速走行試験が完了した後には運行ダイヤに合わせた試運転も行い、実際の営業環境下でのシステム機能や走行性能、安定性が設計要件を満たすか確認する。
高鉄によれば、走行試験は来年4月末までに全て終了する見込み。28年9月には全12編成が営業運転に投入される予定だという。