(台南中央社)台南駅周辺の鉄道地下化工事で出土した、先史時代から清朝時代、日本統治時代、第2次世界大戦後までの文物や遺構を紹介する特別展が1日、南部・台南市の文化施設「茉莉工坊」で始まった。工事を進める交通部(交通省)鉄道局は、鉄道沿線に埋もれていた都市の歴史を知ってもらえるとしている。
工事は台湾鉄路(台鉄)大橋駅南端から大林路踏切の南側約600メートル地点までの全長8.23キロで実施。18日に地下化される。
特別展では、聖功女子高遺跡で見つかった今から2000年前の先史時代のものとされる陶器や石器をはじめ、清朝時代に築かれた台湾府城の城壁、地下武器庫、在来型の精製糖工場が廃棄した「糖漏」と呼ばれるじょうご状の容器、日本統治時代初期に蒸気機関車の向きを変えるために使われた転車台、当時の名士の邸宅だった「固園」など、20カ所で見つかった文物や遺構などを、11月22日まで紹介している。
鉄道局は、1900(明治33)年に台南周辺で鉄道が開業して以降、線路周辺の土地は長年にわたり鉄道施設として利用され、歴史的な文化層の一部が現在まで保存されていたと説明する。
また、工事中にれんがや石の構造物、遺構とみられるものが見つかった場合は、速やかに文化資産の手続きを開始し、台南市文化資産管理処に通報。文化資産審議委員や専門家らを集め、保存方法を協議したとし、現地での保存ができない場合は、衛星利用測位システム(GPS)で正確な位置を特定した上で、3Dスキャナーによる計測や測量でデジタル記録を作成し、状況に応じて補強を行い、移設保存したという。