(台東中央社)台湾が米国から購入した新造のF16V戦闘機(ブロック70)全66機のうち、第1陣となる2機が2日正午ごろ、配備先となる東部・台東県の志航基地に到着した。空軍司令部は同日、報道資料を通じ、計画に基づいて受領と訓練を進め、段階的に戦力を構築する方針を示した。米国の生産ラインには63機が残っている他、一部はすでに引き渡しの段階に入っていると説明している。
今回受領したのは、2020年から26年までの継続予算として2472億2883万台湾元(約1兆2215億円)を投じて購入を進めているF16V戦闘機の第1陣。電磁妨害環境下での視程外戦闘や多目標攻撃の能力が大幅に向上するとされる。
2機は米東部時間8月17日に米テキサス州からハワイに向けて飛行し、約1カ月半にわたる点検・整備を受けた後、今月1日にハワイを出発。グアム経由で台湾に到着した。機体には胴体部にコンフォーマル燃料タンク(CFT)が、主翼の下部などに三つの増加燃料タンクが増設されているのが確認できた。台湾へは米国側の要員が操縦して飛来しており、格納施設に入った後、空軍と米軍双方による引き渡し手続きが行われる。
空軍は、全体的な防空戦力強化のため、2023年12月に第7戦術戦闘機連隊を発足させた。3段階に分けて作戦隊を編成し、航空要員や整備要員を順次米国に派遣し、機体更新に伴う訓練を受けさせた。今後、F16Vの増備に合わせ、各専門要員が機体の受け入れや配備作業に当たり、戦闘機の性能を速やかに発揮できるようにするとしている。
台湾では航空機メーカー、漢翔航空工業(中部・台中市)と米防衛大手ロッキード・マーチンが共同で「F16A/B」全140機の性能を向上させて「F16V」(ブロック20)とする計画を推進し、23年12月に全機の改修を完了している。新造のF16VではCFTが増設されており、航続距離のさらなる延長が図られたとみられている。
