(台北中央社)製油大手、中聯油脂が製造した食用油から基準値を超える発がん性物質ベンゾピレンが検出された問題で、衛生福利部(保健省)は21日、臨時記者会見を開き、流通再開の条件を改めて説明した。検査で規定を満たした19ロットの油製品とその関連製品は流通再開が可能となる一方、不合格品7ロットと輸出向けで検体がない1ロットの計8ロットは一律廃棄処分される。
問題発覚を受け、衛生福利部食品薬物管理署(食薬署)は9日から、中聯油脂が今年4月から6月にかけて製造した大豆サラダ油に対し、全ロット検査を実施。同期間に製造された30ロットのうち、すでに不合格が判明している5ロットと、輸出向けで検体がない1ロットを除く24ロットを検査し、20日に検査結果を公表した。検査の結果、2ロットの油製品とその油を使用した製品に不合格品が見つかった。
石崇良(せきすうりょう)衛生福利部長(保健相)は21日の記者会見で、流通再開について、「油の供給源と製品分類ごとに管理、全ロットの安全確認、上下流での検査結果の照合」の三原則を順守し、原料の油と最終製品の検査結果が一致していることを確認した上で流通再開を認めると説明した。
合格した22ロットのうち、19ロットは既に流通し、3ロットは未出荷。流通済みの19ロットの油製品とその関連製品については、規定に基づいて流通再開が可能となる。一方、未出荷の3ロットについては、規定を満たしてはいるものの、衛生当局が保管・管理しているため、現時点では流通再開の対象には含まれていない。
食薬署によれば、21日に第三者の専門家チームが中聯油脂の工場で立ち入り検査を実施し、汚染の主な原因を調べる。調査は1週間以内に完了する見通しだという。