(台北中央社)出版業界の重鎮、郭重興氏が7日、死去した。77歳だった。文化部(文化省)は8日、報道資料で哀悼の意を表明。同氏が台湾出版業界の発展に大きく寄与したとし、国家に多大な貢献を残した人を顕彰する「褒揚令」を総統に願い出る方針を示した。
同氏が創設した読書共和国出版グループが8日、フェイスブックで死去を発表した。
1950年生まれ、台北市出身。同グループによれば、多くの日本語書籍に囲まれて幼少期を過ごし、早稲田大での留学経験がある父が購入した文芸春秋などを読んでいたという。
96年、他の出版社とともに城邦文化出版グループを創設。2002年には読書共和国出版グループを設立し、編集者の自主性を重視した出版モデルを築いた他、グループ傘下から多くのブランドを誕生させ、文学や歴史、科学など多分野にわたる書籍を世に送り出し続けた。
出版産業における長年の尽力と功績が認められ、17年には台湾出版業界で権威ある賞「ゴールデン・トリポッド・アワード」(金鼎奨)の特別貢献賞が文化部から贈られた。近年は幼少期を過ごした台北市の大稲埕で独立書店「郭怡美書店」を立ち上げ、読書の推進に力を注いでいた。