(台北中央社)東洋のノーベル賞を目指す「唐奨」の歴代受賞者が寄贈したゆかりの品を紹介する展覧会が台北市の中正記念堂で開かれている。会場には、歴代受賞者の貢献を紹介するデジタル装置が設置され、来場者は感想を書き残すこともできる。
唐奨は台湾の実業家、尹衍樑氏が2012年に設立した賞。運営団体の唐奨教育基金会が2年に1度、「永続発展賞」「バイオ医学賞」「漢学賞」「法治賞」の四つの賞の受賞者を発表している。今年6月、第7回の各賞の受賞者が発表された。
展示の目玉は、第7回永続発展賞を受賞した米マサチューセッツ工科大のスーザン・ソロモン教授が基金会に寄贈した、約40年前に南極観測に使われた光学機器。ソロモン教授は南極上空のオゾンホールが生成されるメカニズムを解明したなどとして受賞した。基金会によれば、機器の中の鏡は当時、南極に持ち込まれた際に壊れたものの、ソロモン教授は今回の展示のため、新しい鏡を特別に用意したという。
この他、第7回漢学賞を受賞した中国・復旦大学の葛兆光(かつちょうこう)特別招聘上席教授が提供した「中国思想史」の手書き講義録の複製品も展示された。30年以上前に書かれたもので、紙が非常に脆くなっていることから、基金会が複製を制作した。葛氏の教育と研究に対する厳格な姿勢をうかがい知ることができる。
今月中旬には第7回の受賞者6人が訪台し、授賞式やフォーラムに出席する。
「唐奨栄耀展」は中正記念堂で10月30日まで。11月6日から2028年11月3日までは南部・高雄市の国立科学工芸博物館で、今年12月10日から来年12月19日までは中部・台中市の国立公共資訊図書館でも開かれる。
