(チューリッヒ中央社)南部・嘉義などを走る阿里山林業鉄路(林鉄)は1日、スイスのレーティッシュ鉄道と姉妹鉄道協定を結んだ。両鉄道は今後、共同で国際観光市場の開拓に取り組む。
林鉄が海外の鉄道会社と姉妹鉄道協定を結ぶのは11社目。レーティッシュ鉄道はスイス最大の私鉄で、路線総延長は約385キロ。そのうち30%は海抜1500メートル以上の高山地帯を走る。アルプス山脈を貫き、2008年にはアルブラ線とベルニナ線が、周辺の景観と共に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録された。
締結式には、王思為(おうしい)駐スイス代表(大使に相当)や農業部(農業省)林業・自然保育署の林華慶署長、スイス東部のサンモリッツやポントレジーナの市長らが出席した。
林署長は、レーティッシュ鉄道の近代化した設備と文化遺産の保存を両立させている点は大いに参考になると述べた。今後は文化遺産の管理やブランドマーケティングなどの分野で経験を共有し、山岳鉄道の国際的な魅力向上を図りたいと語った。
スイス台湾商会(商工会議所)の関係者は中央社の取材に対し、今回の協定締結で台湾とスイスのさらなる交流促進につながることに期待を示した。
林鉄は、レーティッシュ鉄道との協力を通じて鉄道の動態保存の美しさを世界に発信し、観光面で互恵関係をもたらすだけでなく、台湾が誇る100年の歴史を持つ林鉄を世界の遺産的な鉄道と肩を並べさせ、建設技術の知恵と歴史的記憶を観光資源に生かした景観を共同で守りたいとしている。