(花蓮中央社)東部・花蓮県を流れる万里渓上流に形成されたせき止め湖の水が17日午後にもあふれ出すとみられている。中央災害対策センターは16日午後には警戒レベルを最高水準に引き上げる見通しで、15日午後からは、下流に住む約210人の避難が始まった。
せき止め湖は先月21日に形成が確認され、豪雨であふれる可能性が高まったとして同27日、農業部(農業省)が中央災害対策センターを開設した。貯水量は今月16日午前9時の時点で満水時の96.76%に達しており、溢流(いつりゅう)警戒水位まで残り1メートルに迫っている。
農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署の黄群策分署長は、中央気象署(気象庁)の予報では16日から17日かけて集水域で予想される雨量は多くないと説明。水をせき止める天然ダム(堤体)自体は安定しており、内部で浸食の兆候も確認されていないとした上で、現時点では水が自然にあふれ出し、下流へと流れ落ちる状態になるとの見方を示した。
住民の避難は、現地に派遣された国軍が支援を行う。同センターの会議に出席した行政院(内閣)の季連成政務委員(無任所大臣に相当)は、軍が公所(役場)による住民の避難状況の確認をサポートし、万里渓の流路を確保すると話した。
また、今回はせき止め湖が一気に大きく崩れる事態とはならないかもしれないとしつつ、大規模な決壊がいつ発生するかは分からないとし、警戒を続ける姿勢を示した。