(台北中央社)卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は23日、台湾高速鉄道(高鉄)南港(台北市)―宜蘭(北東部・宜蘭県)間の延伸計画を承認した。交通部(交通省)の資料によれば、全長は60.6キロで、所要時間は28分。完成は承認から11年後を予定している。交通部の伍勝園(ごしょうえん)政務次長は、高鉄宜蘭駅には台湾鉄路(台鉄)も新駅を設置し、シームレスな乗り換えが可能になると強調した。
高鉄の宜蘭延伸計画は、台北―左営(南部・高雄市)、台北―花蓮(東部・花蓮県)、花蓮―台東(東部・台東県)、高雄―台東の各区間に、おおよそ90分で移動できる鉄道網を整備してバランスの取れた台湾を実現する構想の一部として推進されている。
宜蘭延伸にかかる総事業費は約3521億元(約1兆8000億円)。交通部鉄道局の楊正君局長は、列車の調達費や車両基地の建設費、用地取得費などが含まれると説明した。
また、高鉄宜蘭駅は台鉄の新駅と建物を共用し、現在の高鉄台中駅と台鉄新烏日駅、高鉄左営駅と台鉄新左営駅のような乗り換え機能を持たせるとした。
南港―宜蘭間を国営の台鉄の新線ではなく、民営の高鉄の新線として建設する理由については、台鉄は東部幹線の列車が通過する樹林(北部・新北市)―七堵(同・基隆市)間で線路容量に限界があるなどとした。
延伸計画の承認を受け高鉄は、20年の運営実績に加え、延伸区間でもシステムが統一され、シームレスなサービスが提供されることを踏まえ、東部高速鉄道の運行と運営に協力すると意向を表明。既存の台湾西部での運営や今後の発展に影響はないとした。