(台北中央社)台湾の警察官1人と元警察官1人が先月24日、旅行先の中国福建省で当局に連行され、6時間にわたって取り調べを受けたことが分かった。台湾で対中政策を担当する大陸委員会によると、2人は台湾に戻ってから所属機関に報告しないよう口止めされていた。
同委員会の梁文傑(りょうぶんけつ)副主任委員(副大臣)兼報道官が16日の会見で明らかにした。2人は宿泊していた民宿から別の場所に連行され、取り調べを受けた。
同委員会が18日に発表した報道資料によれば、現役の警察官は交通分隊で小隊長を務めており、元警察官は退職前、内政部警政署(警察庁)保安警察に所属していた。当日は午前11時過ぎに民宿にチェックインした直後、情報機関の職員6~7人に連行された。取り調べは午後5時過ぎまで続いた。
同委員会は、台湾の警察関係者などが中国を旅行中に拘束され、取り調べを受けた事例は複数あると説明。最近では法務部(法務省)調査局や内政部(内務省)移民署、同部警政署、海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)といった機関の職員が、実際にこうした事案を経験し政府に報告しているとした。
また、一部メディアが取り調べについて「違法行為を行ったため受けた」との考えを末端の警察官の声として報じたことについて、中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の「違法行為や犯罪に関与しなければ平穏無事でいられる」とする主張と一致していると強調。中国共産党のイメージ回復に手を貸していることになると指摘した。