(屏東中央社)中華カーボンシンク産業推進協会と大鵬湾国家風景区管理処(南部・屏東県)は22日、「大鵬湾ブルーカーボン事業始動基本合意書」を締結した。日本の大村湾(長崎県)での経験を台湾の大鵬湾で活用し、さらに将来的には中華民国(台湾)と外交関係を持つパラオも交えた三者協力を目指す。
ブルーカーボンは海藻や海草などが吸収する炭素を指す。森林よりも二酸化炭素(CO2)の吸収率が高い上に貯留期間も長いとされている。
同管理処で行われた締結式には、パラオのレイノルド・オイロー副大統領や長崎県大村市の園田裕史市長、交通部(交通省)の伍勝園政務次長が出席した。出席予定だった橋本聖子参院議員は、国会の会期延長のためビデオメッセージを寄せた。
同協会の史文孝理事長は取材に対し、大村湾と大鵬湾はともに閉鎖性の強い海域で、水質汚染という共通の課題を抱えていたと説明。日本の特許技術を活用して大村湾の水質改善とブルーカーボン認証取得につなげた実績を、大鵬湾にも導入したいと語った。
同協会は、大村湾での経験と、台湾の部門横断的な連携体制や現場での推進力、さらにパラオの豊かな海洋環境と国際的な実証フィールドを組み合わせ、アジア太平洋地域の海洋環境に適したブルーカーボンに関する方法論、科学的認証制度、地域協力プラットフォームを段階的に構築していくとしている。