(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄)は30日、混雑緩和のため、台北駅のホームから東側出口につながる新たな通路の供用を開始したと発表した。繁忙日には1日当たり最大約1万人の利用を見込んでいる。
高鉄の台北駅は、かつて台湾鉄路(台鉄)台北駅の一部として使用されていたが、2004年に開業前の高鉄に引き渡され、動線や設備に変更が加えられていた。今回供用を開始した通路は20年近くにわたって封鎖されていた。
高鉄によれば、25年に就任した史哲(してつ)董事長(会長)が駅視察で、この閉鎖された通路を活用すれば混雑緩和につながると考えたという。通路は台鉄の管理エリアにあったため、台鉄の鄭光遠董事長との協議を経て、整備を推進。供用は30日正午から始められた。
高鉄は、新通路は自由席が設定されることの多い10号車付近に位置し、自由席の乗客は下車後速やかに出場できると強調。移動時間の短縮につながるとしている。
高鉄の年間利用者数は25年に初めて延べ8000万人を突破した。今年は5月までに延べ3536万7998人が利用し、昨年同期比5.95%増加している。今年8月中旬には日本で製造された新型車両N700STの第1編成が台湾に到着する見込みで、来年7月以降、営業投入される予定で、順次輸送力の増強を図る。
史氏は、来年の開業20周年を前に駅や車両の改良、サービスの改善を進めているとし、乗客に新しい体験を届けたいと述べた。