(台北中央社)12歳から25歳までの若者を対象に、合宿形式の練習や国内外でのコンサートを通じて育成する「国家青年交響楽団」(ナショナル・シンフォニー・ユース・オーケストラ、NSYO)が、8月1日に福岡市のアクロス福岡シンフォニーホールで日本公演を行う。国家交響楽団(台湾フィルハーモニック、NSO)音楽監督の準・メルクルさんの指揮で、クラシックの名曲や台湾の作曲家による新曲を奏でる。
NSYOはメルクルさんがNSO音楽監督に着任した2022年に発案。23年7月に第1回を行い、24年以降は毎年、冬休みと夏休み期間に開催している。
今回の合宿は今月18日から中部・苗栗県内で行われている。24~26日に苗栗、台北、南部・高雄の国内3都市でコンサートを開き、8月1日の日本公演と同4日に釜山で行われる韓国公演に臨む。
一連の公演では台湾の作曲家、林京美さんの「流光伝種」を初演する他、ラフマニノフの「パガニーニの主題によるラプソディ」、マーラーの交響曲第1番「巨人」を演奏する。これに加え台湾での3公演では、日本のジャズピアニストの小曽根真さんと共演し、小曽根さんの「オベレク」を披露する。
公演のPR会見が7月20日に台北市内で開かれた。メルクルさんはNSYOについて、世界レベルの音楽家と共演する機会の提供を大きな目的の一つとしていると紹介。小曽根さんが参加者らに対し、即興演奏のインスピレーションを与えることに期待していると話した。
林さんは「流光伝種」の作曲に当たり、文学家の鍾肇政さんから着想を得て、台湾のエスニックグループの一つ、客家の音楽の要素を盛り込んだと説明。曲を通じて鍾さんの「文化に対するこだわり」が表現できていればうれしいと語った。