(台北中央社)文化部(文化省)は18日、第99回米アカデミー賞国際長編映画賞(旧外国語映画賞)部門の台湾代表に、チェン・ユーシュン(陳玉勳)監督の「霧のごとく」(大濛、A Foggy Tale)を選出したと発表した。戒厳令下の台湾で横行した政治的弾圧「白色テロ」の時代を庶民の視点から描き、台湾の姿を映し出すとともに、普遍的な「思いやり」の心も備えていることが選出理由となった。
文化部は、原題の「大濛」は「濃い霧」を意味し、1950年代の台湾の歴史的な雰囲気を象徴していると説明。作品では、時代の大きなうねりの中で生き抜こうとする名もなき人々の無力感と善良さを深く描いているとした。
同作は2025年のゴールデン・ホース・アワード(金馬奨)で劇映画作品賞など4冠、26年の台北映画賞で最優秀長編劇映画賞など5冠に輝いた。
同部によると7作品の応募があり、映画監督や脚本家、俳優ら7人が選考委員を務めた。
受賞作は来年3月に発表される。