(ブリュッセル中央社)駐欧州連合(EU)兼ベルギー代表処は9月30日夜、ベルギー・ブリュッセルで10月10日の中華民国国慶日(国家の日)を祝うレセプションを開催した。数百人が出席し、複数の欧州の政治家が台湾を支持する発言を行った。
謝志偉(しゃしい)駐EU兼ベルギー代表(大使に相当)はあいさつで、台湾には今でも一部の高官が諸外国の訪問を認められない状況があるとしつつ、現在の情勢は台湾に有利な方向に転換していると言及。また、中国が国連第2758号決議(通称アルバニア決議)を引き合いに出し、「台湾は中国の一部」だと主張していることに対し、同決議には「台湾」の文字は含まれておらず、中国の主張は「偽情報」だと指摘した上で、「台湾は中国の一部ではない。台湾は世界の一部だ」と強調した。
米中首脳会談後に「台湾はどこにいるのか。テーブルの上か、それともメニューの中か」と問われ、答えは「キッチンだ」と回答したエピソードも紹介。その理由として、台湾は米国や日本、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドらと共に料理を作り、最高級の商品と食事を提供していると語り、「われわれが高温の中で磨き上げ、提供するこの熱々の溶岩はまさに、半導体チップなのだ」とアピールした。
欧州議会で欧州台湾友好グループの会長を務めるミヒャエル・ガーラー氏は、台湾はEUにとって東アジア地域で頼れる重要な民主主義のパートナーだとし、「われわれは2者間関係を深化させる必要性を強調するとともに、北京の日々強まる挑発行為を明確に非難する」と述べた。また、欧州議会議員が今年、中国を訪問したことに触れ、北京と接触しても台湾に対する立場は変わらないとし、EUの「一つの中国政策」に変更がないことを改めて説明した。
ベルギー議会台湾友好グループの共同会長、エルス・バン・フーフ下院議員は「単独で泳ぐ小魚は脆弱だが、群れを成せば強靱(きょうじん)性がある」と述べた。また、協力には対話が必要であるものの、中国は議会の相互訪問を「現状への攻撃」だと見なしているとし、「われわれは威嚇に負けない。反対に、訪問によってより強くなる」と語った。