(屏東中央社)土木学会が24日に公表した2026年度の選奨土木遺産で、日本統治時代に現在の南部・屏東県で建設された水利施設の「二峰圳」と「力里渓水圳」が認定されたことが分かった。同県政府文化処は25日、両施設の建設技術と歴史的価値が認められたとともに、各界が長年にわたり取り組んできた水利文化資産の保存の成果が示されたとコメントを発表した。
県政府などの資料によると、二峰圳は1923(大正12)年、力里渓水圳は26(大正15)年までに完成した。台湾製糖の技師として活躍した鳥居信平が設計した施設で、地形や地質などを利用した特色ある伏流水の取水技術が取り入れられている。いずれも県の文化景観と歴史建築に登録されている。
文化処は、屏東の初期の農業開発と地域の発展に大きな影響を与えたと説明。屏東科技大学の丁澈士名誉教授や屏東大学の林思玲特別招聘(しょうへい)教授、県政府、役場、地方団体などの尽力で、土木遺産に選ばれたとしている。
また、いずれも山林や農地、集落を流れ、世代を超えて地域住民の暮らしに寄り添ってきたとし、保存の取り組みは土木施設そのものをとどめるだけでなく、屏東人と大地が共生してきた暮らしの記憶を残すものだとしている。
選奨土木遺産は、顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的に2000年に設立された。台湾では09年に烏山頭ダム、10年に浄水場の台南水道(いずれも南部・台南市)が認定されている。
