(東京中央社)愛知県内などで開催中の愛知・名古屋アジア大会では、一部の試合で「Taiwan」と書かれたタオルを持っての応援が制止されたり、中華民国国旗の持ち込み禁止が掲示されたりするケースが見られた。これに関連し、神戸市議会の上畠寛弘議員は27日、交流サイト(SNS)を通じ、台湾の尊重などを求める要望書を関芳弘文科相に提出したと明らかにした。
25日に行われた野球の台湾─中国戦では、タオルを持って応援していた台湾人の観客が現場の係員から制止を受けた。係員は、大会規定に基づきタオルが「政治的主張」と判断されていると話した。
また26日の野球の台湾─日本戦では、中華民国国旗と旭日旗の持ち込みができないことを知らせる掲示物が、会場の入口に設置された。大会組織委員会は28日、「旭日旗は持ち込み禁止の対象ではなく、現場の誤った認識により掲示した」とする声明を公式サイト上で発表したが、中華民国国旗についての言及はなかった。
上畠氏が提出した要望書では、主催するアジア・オリンピック評議会(OCA)が定める名称や旗などのルールが存在することは承知しているとしつつ「その運用によって必要な範囲を超えて台湾の人々の尊厳やアイデンティティを傷つけ、台湾への思いそのものが否定されたと受け止められるような対応が行われることがあってはならない」などと指摘した。
その上で、台湾の人々の尊厳が十分に尊重されるよう、政府として関係機関に必要な働きかけを行ってほしいと提言。①事実関係の検証②大会規則の趣旨と適用範囲を確認し、拡大解釈で台湾の人々の正当な応援や表現を制限しないこと③日本で開催される国際競技大会において、全ての参加者の人格と尊厳が尊重されるよう国として必要な働きかけを行うこと―などを求めた。
上畠氏は、X(旧ツイッター)では日本語を、スレッズでは繁体字中国語を用い、要望書の提出について報告した。

