(台北中央社)台湾原住民(先住民)族タイヤル族を中心に構成され、北部・新竹県を拠点に活動する「泰雅学堂青年合唱団」が、26日まで東京都の第一生命ホールで行われた東京国際合唱コンクールで、1位に当たる総合グランプリに輝いた。結成から3年足らずでの快挙達成となった。
コンクールには日本各地や台湾、インドネシア、米国、欧州などから、事前審査を通過した50団体が参加。台湾からは8団体が出場し、うち5団体は台湾原住民族を主体としたグループだった。
泰雅学堂青年合唱団は高校生から社会人までの30人で、タイヤル語や日本語、ラテン語などの楽曲を披露した。エントリーした現代音楽部門とユース部門でいずれも1位となり、グランプリコンクールに進んだ。
審査の結果、総合グランプリの他、特別賞として団体に最優秀ルネサンス音楽演奏解釈賞と現代音楽部門の最優秀課題曲演奏賞が、指揮者の徐惟遠(ブシエル・マクス)さんに最優秀指揮者賞がそれぞれ贈られた。
合唱団の母体、新竹県泰雅学堂教育協会で芸術監督を務める張涵茹(サイタ・タル)さんは中央社の取材に対し、東京で世界各国の優れた合唱団と交流できて大変光栄だとコメント。表彰式で総合グランプリと発表された際、団員たちは「信じられない」という様子だったが、その後すぐに抱き合って涙を流していたと振り返った。
表彰式後には、コンクールで同じ楽曲を選曲した神奈川県立湘南高校合唱部と、即興で合同合唱を披露する一幕もあったという。
台湾の団体ではこの他、台北市立第一女子高校の生徒と卒業生による「青一女声」もグランプリコンクールに進出。三つの合唱団が部門ごとの最優秀課題曲演奏賞を獲得した。
(田中宏樹)