(台北中央社)11月28日に投開票される台北市長選に出馬した与党・民進党の沈伯洋(しんはくよう)立法委員(国会議員)が12日、日本統治時代に建設された明治橋の再建に意欲を示した。これに対し台北市政府工務局水利工程処は、2002年の解体時に構造物を435個の部材に分けて保存しているとした上で、来年1月に再建構想の成果報告書をまとめる方針を示した。
水利工程処などによると、明治橋は基隆河に隔てられた勅使(ちょくし)街道(現中山北路)と台湾神社をつなぐために建設された。戦後には中山橋に改称されている。交通量の増大で拡幅されたものの、河川改修のため、02年解体された。市政府は文化資産としての価値を考慮し、部材を保存している。
蒋万安(しょうばんあん)市長は、就任後に橋の構造について検査を行った他、専門家や学者を招いて再建に関して話し合ったと説明。来月には専門家や関連分野の教員、学生を招いてワークショップを開き、参加型民主主義の方式で古い台北の記憶を再現すると語った。
水利工程処は、20年に市政府文化局が明治橋の修復・再利用計画を策定し、文化資産審査を通過していると説明。再建については、歴史保存、水防、都市との調和を原則に文化資産としての価値を考慮するとともに治水、公共利用、景観、環境、工事技術などを検討し、再建場所についても慎重に評価して歴史的意義と実現可能性を兼ね備えた案を策定するとした。
また、文化資産の保存と都市の安全を基礎に、再建を引き続き推進していくとし、貴重な歴史の記憶を市民生活、都市空間を改めて結び付けていくとした。