(台北中央社)米文学賞「第77回全米図書賞」翻訳部門のロングリスト(1次候補)10作品が現地時間15日に発表され、台湾の作家、平路(ピンルー)さんの小説「東方之東」の英訳版「To the East of the East」がノミネートされた。台湾の作家が同賞で候補入りするのは、2024年に受賞した楊双子さん以来2人目。
「東方之東」は平路さんが手がける「台湾3部作」の第1部で、失踪した夫を探すために中国大陸に渡航した女性が不思議な出来事に遭遇する物語を描いた。台湾では2011年に初版が出版された。英訳はシンガポール籍のジェレミー・ティアン(程異)さんが担当した。
取材に応じた平路さんはノミネートについて、全てはジェレミーさんの功績だとし、「(ジェレミーさんが)英語の文脈の中で素晴らしく書いてくれた。私の貢献はたぶん10%だけ」と謙虚に話した。
平路さんは1953年、南部・高雄生まれ。これまでに、台湾芸術界の最高栄誉とされる「国家文芸賞」や台湾の出版業界で権威のある賞「ゴールデン・トリポッド・アワード」(金鼎奨)などを受賞している。
李遠(りえん)文化部長(文化相)は16日、文化部(文化省)の報道資料を通じ、「平路さんの作品は早期に世界に見つけられるべきだと思っていた」とし、より多くの台湾文学作品が世界で存在感を放つことに期待を寄せた。
今年の翻訳部門には159件の応募があった。最終候補は来月6日に発表される。授賞式は11月18日に米ニューヨークで行われる。