(台中中央社)日本統治時代に建設され、国定古跡に登録されている台中州庁の修復工事が6年かけて完了し、15日にオープンした。同日には台中州庁文化園区の看板除幕式が行われ、盧秀燕(ろしゅうえん)市長は、州庁舎が重要な役割を果たし、旧市街の振興と活性化につながることに期待を示した。
式典には盧市長の他、江啓臣(こうけいしん)立法院副院長(国会副議長)や立法委員(国会議員)、台中市議会議員らが出席した。
盧市長は、台中市政府はかつて、州庁舎を中央政府に寄贈し、美術館として活用する計画を立てていたが、自身の市長就任後、地元の里長(町内会長)や市議から、州庁舎や台湾中部、台中の文化や歴史、政治において独自の意義を持つため、独立した施設として保存し、使用すべきだとの陳情が相次いだと説明。修復には6億台湾元(約30億円)以上が投じられたと語った。
また、元の姿を忠実に再現するとともに、現代の利用に必要な機能とのバランスを保たなければならないため、作業は簡単なことではなかったと強調。より多くの人々に旧市街を訪れてもらいたいと語った。
江副院長は、旧市街の再生に向けた重要な出発点だとし、今後州庁舎を起点に旧台中駅舎、旧台中市役所庁舎など30カ所余りの歴史建物をつなぐ、台中らしさを感じられる文化観光ルートが形成されると信じていると語った。
台中市政府文化局は、州庁舎では公共利用スペースが大幅に増え、約4割を芸術文化の展示・公演スペースや外部委託による運営エリアとして活用する。また、4200坪余りの屋外のオープンスペースなどはイベントや散歩、休憩ができる場所として利用可能。今後は周辺の文化空間や古い建物と組み合わせ、より多くの公共サービスや展示、文化クリエーティブ産業など、多様な機能を提供するとしている。