(高雄中央社)台湾初の国産潜水艦試作艦「海鯤」は13日、24回目の海上試験を行った。建造を担う台湾国際造船から海軍への引き渡しが当初の予定より遅れているが、軍事専門家の紀東昀氏は、台湾が設計から自主建造した初の潜水艦で、潜水艦建造のハードルは一般的な国よりも高いとし、安全を前提に各種試験を着実に進めるべきだとの見解を示した。
紀氏は海鯤について、国外の顧問による支援を受けているとしながらも、韓国やオーストラリアなどのように、製造元から直接技術供与を受ける方式とは異なり、システム統合の難易度はより高くなると指摘。台湾は国際的な装備調達で外部からの妨害に直面する一方、国内でもさまざまな圧力にさらされているとし、単にスケジュールを基準に進捗(しんちょく)を求めるべきではないと強調した。
また、独自に潜水艦建造能力を持つ国は世界でも限られているとし、台湾がゼロから初の潜水艦を建造し、海上試験に進んだことは容易ではないと説明。海鯤は試作・検証用の潜水艦であり、一度に完全なものにすることはできず、試験結果に応じて段階的に調整や改良をする必要があると語った。
今後建造が予定されている後続艦についても、海鯤の経験を踏まえ、設計やシステムの修正をする可能性があるとした。
海鯤のシステム統合については、システムの数が多いほど、統合にかかる時間は長くなるとし、通常は引き渡しが近づくにつれてエンジニアを増員し、ソフトウエアのエラーメッセージを探し出し、原因を究明して修正する作業が行われるとし、こうした過程は正常なことだと述べた。
さらに、軍艦の建造と引き渡しの過程で解決すべき問題が出てくることは珍しいことではないとし、通常は造船会社と軍の双方が協議し、問題への対処や検収条件について合意した上で、艦艇の引き渡しが行われるとの認識を示した。