(ワルシャワ中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は13日、ポーランドの「ワルシャワ・セキュリティー・フォーラム」で基調講演を行った。信頼や共通の価値観を核とする「台湾モデル」と、欧州市場の支配や中国への依存度の高まりをたくらむ「中国モデル」との違いを指摘し、欧州の再工業化や戦略的自律の実現に寄与するのは台湾だとアピールした。
この日「台湾モデル-欧州の再工業化における信頼できるパートナー」をテーマに演説した林氏。中国が潤沢な補助金を通じ自国の産業を武器化し欧州の製造業とサプライチェーン(供給網)の安全を脅かす「中国ショック2.0」に触れるとともに、欧州が独自に人工知能(AI)を発展させる「技術主権」を確保しなければならないと訴えた。
また戦略的自律は孤立ではなく、パートナーを選ぶ自由を持つことだとし、台湾積体電路製造(TSMC)の対ドイツ投資や鴻海(ホンハイ)の対フランス投資は、台湾が産業の空洞化ではなく産業の高度化に欧州と共に取り組む決意の表れだと述べた。
フォーラムは12、13両日に開かれ、90を超える国・地域から3000人以上が集まった。林氏の他、米国の元陸軍大将で北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官を務めたウェズリー・クラーク氏やリトアニアのドビレ・シャカリエネ前国防相らも登壇し、地域間の軍事的脅威や民主主義の強靭(きょうじん)性について意見交換した。