(台南中央社)日本統治時代の1941(昭和16)年に現在の南部・台南市竜崎区に建設された同市の歴史建築「旧竜崎庄長官舎」が、約3年にわたる修復作業を終え、8日に供用を開始した。今後、地域住民の交流や文化伝承、観光客が竜崎を知るための重要拠点として活用される。
庄は日本統治時代の台湾にあった行政単位の一つ。修復には3500万台湾元(約1億7200万円)が投じられた。同日に行われた看板除幕式に出席した姜淋煌(きょうりんこう)副市長は、歴史建築の保存と活用を通じて地方文化の特徴を受け継ぎ、竜崎地域の発展の新たなきっかけになればと期待を示した。
また、竜崎は周辺地域の中でも繁栄していた集落だとした上で、豊かな自然景観と文化資産を生かし、近隣の竹炭故事館や庄長官舎、周辺の観光スポットと組み合わせることで、より多くの人が竜崎を訪れるようにしたいと語った。
台南市政府は、修復工事では日本の木造建築の特徴を残し、建物内部の空間も修復したと説明。今後は施設を活用し、地域の文化や観光資源を結び付け、さらに多くの人に歴史風情を感じてもらうことを目指すとした。
また、今後は運営を外部に委託し、歴史展示や街歩き学習、文化・芸術公演など多様な用途での活用を計画している。地元のコミュニティーや文化関係者、地域の特色ある資源と連携して展示や交流イベントを開き、古い建物に地域の生活を再び溶け込ませたいとしている。