(台北中央社)台北市の故宮博物院北部院区で8日、文物の保存と修復をテーマにした特別展が始まった。故宮は台湾で唯一、文物の保存や修復を専門とした部門を設けている博物館で、同展では故宮が普段どのように文物を取り扱っているのか、その舞台裏を垣間見ることができる。
7日に開かれた記者会見に出席した故宮の蕭宗煌(しょうそうこう)院長は、故宮が約70万点の文物を収蔵していることに触れた上で、来館者が目にする貴重な文物の一点一点には、職員たちの心血が注がれていると指摘。文物の保存や修復はこれまで「舞台裏中の舞台裏」だったとし、今回の展示では文化財の予防的保存や科学的分析、修復などの作業にスポットを当てたと紹介した。
同展の総合キュレーターを務めた故宮博物院登録保存処の洪順興・副研究員は、故宮の文物保存・修復部門には書画、文書、器物、織物の4つの修復室の他、文物を科学的に分析する実験室が設けられていると説明。収蔵、研究、展示など各チームと協力しながら文物の保存作業を行っており、今回の特別展では保存、研究、再現という流れに沿って、故宮が長年蓄積してきた文化財の保存や修復における専門性を伝えているという。
故宮によると、修復前後の変化や科学的分析の応用、修復過程における思考法などについても紹介。展示を通じ、文物の美やその時代の記憶を感じてもらいたいとした。
同展「文物の輝き再び―文物の保存と修復」は来年1月3日まで。