(名古屋中央社)愛知・名古屋アジア大会は25日、野球の台湾―中国戦が行われ、台湾が9-1で中国を下した。一方、観客席では試合後半に「Taiwan」と書かれた応援タオルを持って応援していた台湾人の観客が、現場の係員から制止されたことでトラブルとなり、騒然となる一幕があった。
現場では、日本語を話せる観客の女性が係員に対し、台湾人の観客は「Taiwan」を政治的主張だと考えていないと説明した上で、規定があるのであれば、明確に記載すべきだと訴えたが、係員は大会規定に基づき、タオルが政治的主張だと判断されていると強調。さらに、観客が騒ぎ続けた場合には、安全な大会運営に影響を及ぼすとして、関係者に退場を求める可能性があると注意した。
これを受けて別の台湾人観客らは、「チーム台湾」と声を上げた他、会場内に持ち込まれた中国国旗を指さし、「われわれはそれも政治なものだと考えている」として撤去を要求する騒ぎとなった。
係員と掛け合った観客の女性は、侮辱されたと思い、感情的になったとしながらも、「台湾が政治的主張に当たるのか」との問いかけに、係員は大会の運営上、政治的主張に当たるとの説明を繰り返したと語った。最終的に退場を求められる事態にはならなかったという。
アジア大会の規定によれば、参加していない国の国旗を掲げることを禁止行為としている他、政治的、思想的もしくは宗教的な主義、主張、公共の秩序、道徳に反する内容の物品の持ち込みはできないとしている。
野球の台湾代表は26日夜、日本と対戦する。

