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台湾出身のハワード・チェンさん、米エミー賞でアニメ部門個人功績賞受賞

2026/09/23 14:17
第78回エミー賞アニメ部門個人功績賞を受賞した台湾出身のハワード・チェン(陳人豪)さん=9月22日、米ロサンゼルス郊外
第78回エミー賞アニメ部門個人功績賞を受賞した台湾出身のハワード・チェン(陳人豪)さん=9月22日、米ロサンゼルス郊外

(ロサンゼルス中央社)米テレビ界で最高栄誉とされる第78回エミー賞の授賞式の一部が6日、米ロサンゼルスで開かれ、台湾出身のハワード・チェン(陳人豪)さんがファンタジーアニメーションシリーズ「The Mighty Nein」でアニメ部門個人功績賞を受賞した。チェンさんは22日、中央社の取材に応じ、幼少期に台湾で見たテレビアニメが、将来の創作活動につながる種になったと語った。

チェンさんは南部・高雄育ち。幼少期を台湾で過ごし、13歳で母親と米国に移住した。ロサンゼルス郊外の「アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン」でエンターテインメントデザインを学び、2011年の卒業後、アニメ産業に足を踏み入れた。これまで15年にわたり、アニメスタジオ「Titmouse」でさまざまな作品に携わり、キャラクターデザインや背景美術を手がけてきた。

近年のエミー賞では台湾系米国人の受賞例は何件かあるが、チェンさんのように台湾で生まれ育ったクリエーターの受賞は極めて珍しい。

チェンさんは、アニメへの情熱の種は、高雄にいた幼少期にすでにまかれていたと振り返る。チェンさんの自宅では地上波しか見られなかったが、アニメは月曜から金曜まで毎日放送されており、その日にどのアニメが放送されるかを新聞で毎日確認していたという。「当時、アニメは面白いと思っていたものの、自分が将来アニメを制作することになるとは思いも寄らなかった」と話す。

台湾で昔から広く愛されているスナック菓子「乖乖」(グァイグァイ)に当時付いていた漫画「ドラえもん」の小冊子が、チェンさんが漫画を好きになるきっかけになった。その後、「ドラゴンボール」や「幽☆遊☆白書」「スラムダンク」「魔神英雄伝ワタルシリーズ」などにも夢中になり、漫画家が多くの文字を必要とせずに絵だけで物語を伝えられることに感銘を受けるようになった。

チェンさんは、アニメの背景デザインは「一つの世界を構築する」ことに似ていると話す。デザインをする際には脚本を読み込み、どのキャラクターがどのシーンに登場するかを理解し、歴史から文化、地質の特徴、建築素材まで多方面から考えるだけでなく、キャラクターがどう動き、どの角度から撮影されるかも念頭に置く必要がある。「研究が、仕事における重要な一部だ」と語った。

受賞について、エミー賞は「遥か先の事」だと思っていたと明かし、審査員からの高い評価に驚いたとともに感謝でいっぱいだと述べた。

(林宏翰/編集:名切千絵)

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