(ヘルシンボリ中央社)スウェーデン・ヘルシンボリで6日から16日まで開催された合唱の世界大会「ワールド・クワイア・ゲームス」(WCG)で、台湾の合唱団を応援する現地住民や中央社の記者が、中華民国国旗の使用を主催者側から禁止された。記者は「従わない場合、取材許可を取り消す」との警告も受けた。
中央社記者は15日、会場の外でウォーミングアップを行う南部・高雄市のニブン(尼布恩)合唱団に、中華民国の国旗を持ってエールを送っていた現地の人を取材していた。
取材を始めるとすぐに大会スタッフ2人が現れて制止し、取材中に再び国旗が使われた場合は取材許可を取り消すとした。記者や取材相手に対し、WGCが採用している「オリンピック方式」を順守し、会場で中華民国の国旗が使われることがないよう求めた。
「オリンピック方式」の採用に関し、主催者は取材に応じなかった。一方で報道資料を通じ、オリンピックでの台湾の参加名称を「チャイニーズ・タイペイ」にするとした1979年の国際オリンピック委員会(IOC)の決議にのっとり、WCGでも2000年から同様の規定を採用していると説明した。
ニブン合唱団のボイストレーナー、許家倫さんは、南アフリカで行われた2018年の大会の際にこの規定を知り、合唱団として可能な限り順守してきたと言及。今大会では「国旗ではない旗」を掲げた台湾人も注意を受けたと明かし、参加者だけでなく、観客も規定の適用対象とされているようだと話した。
WCGはドイツの財団が創設した大会で、2年に1回、世界各地で開催している。今大会に台湾からはニブン合唱団を含む7団体が参加し、金メダル8個、銀メダル1個を獲得した。