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花蓮洪水/花蓮県・馬太鞍渓のせき止め湖 警戒レベル「常態」に引き下げ 水位安定/台湾

2025/10/23 14:02
馬太鞍渓のせき止め湖(林業・自然保育署HPから)
馬太鞍渓のせき止め湖(林業・自然保育署HPから)

(花蓮中央社)東部・花蓮県を流れる馬太鞍渓の上流にできたせき止め湖の警戒レベルについて、中央災害対策センター前進協調所の季連成総協調官は22日午後、「紅色(赤色)警戒」から「常態警戒」に引き下げたと発表した。農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署は、水位が安定し、決壊する恐れがないとしている。

せき止め湖は7月に形成が確認された。台風18号に伴う大雨の影響で9月23日、大量の水があふれ出し、下流地域に大規模な洪水被害をもたらした。警戒レベルは同21日から紅色とされていた。今月22日までに確認された人的被害は死者19人、行方不明者5人、負傷者157人となっている。

同分署によれば、22日午前時点でのせき止め湖の貯水量は150万トンで、あふれ出す前の1.7%。水位も約120メートル下がった。このせき止め湖から下流へ約800メートルの地点で21日に形成が確認された小型のせき止め湖についても、決壊の恐れはないという。

徐榛蔚(じょしんい)花蓮県長は22日、報道資料を通じ、人命救助や復興に携わった政府や他県市の消防隊員、宗教団体、企業、公益団体に謝意を表明。民間ボランティア延べ45万人が被災地に入り、泥の除去や物資輸送などを行ったことにも感謝し、一人一人の尽力が、被災者が日常生活を取り戻すための力になっていると語った。

また、洪水被害が大きかった光復郷に設置している県の「前進指揮所」は、来週から復興サービスセンターに変更した上で、復興に関する行政手続きを一元的に提供していく予定だとした。

(李先鳳/編集:田中宏樹)

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