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台湾でアフリカ豚熱疑い事例 ブタの移動や食肉処理を一時禁止に=農業部

2025/10/22 13:04
台湾の養豚場(資料)
台湾の養豚場(資料)

(台北中央社)陳駿季(ちんしゅんき)農業部長(農相)は22日、緊急会見を開き、中部・台中市の養豚場で死んだブタから家畜伝染病「アフリカ豚熱」(ASF)の陽性反応が出たと明らかにした。農業部(農業省)は伝染病のまん延を防止するため、同日正午から5日間、全国を対象にブタの移動や食肉処理を禁止すると発表した。

陳部長は、21日午前に台中市動物保護防疫処からの通報を受け、死んだブタから抽出したウイルス核酸を検査したところ、陽性反応を示したと語った。また杜文珍(とぶんちん)常務次長は、実際にASFに感染したかはウイルス株を分離して確認する必要があるとした。

農業部の発表によると、この養豚場では約300頭が飼育されており、10日から20日までに117頭が死んだ。

同部動植物防疫検疫署動物防疫組の林念農組長は、職員が現地入りし、飼育中のブタ195頭の殺処分を実施したと説明。関連の車両や作業員に対する追跡調査を行ったとした。

また回収した生ごみをブタに与えることも全面的に禁止する。移動や食肉処理の禁止開始時刻よりも前に市場や処理場に運ばれた生きたブタについては、処理前後の検査を強化する。各県市でも防疫に関する調査を行うとした。

急性型ASFの致死率は100%で、現時点で有効なワクチンや治療法はないとされる。人には感染しない。台湾では厳格な水際対策を実施し、これまでASFは確認されていなかった。2024年には国際獣疫事務局(WOAH)のウェブサイトに、自己洗浄国宣言が掲載されていた。

(呉欣紜/編集:齊藤啓介)

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