第36回アジア中小企業信用補完制度実施機関連合(ACSIC)会議が9月20~25日、ネパール・カトマンズで開催され、アジア13カ国、16機関のトップや主要幹部、関連の専門家ら140人余りが出席しました。今年の会議は「経済成長のための金融イノベーション」をテーマに、アジアの信用保証機関がいかに信用保証制度を運用し、スタートアップ企業の資金調達を促進し、資金調達手続きの簡素化を進めるかについて話し合うとともに、異なるサブテーマを巡って成功体験の共有や議論を行いました。
会議では台湾中小企業信用保証基金(TSMEG)の郭裕信研究員が「イノベーション融資の端緒を開く:信用保証の役割」といったサブテーマのスピーカーとして登壇し、台湾の保証会社を例に、スタートアップ企業が資金調達で直面する問題やTSMEGが資金調達の円滑化を促進するために取った対策などを説明しました。郭研究員の筋が通った見解は会場内の交流を促した他、多くの国の機関に台湾の信用保証メカニズムに対して高い関心と興味を抱かせました。また多くの国の信用保証機関から質問が寄せられ、郭研究員は会議の主催者から「最優秀参加・パフォーマンス賞」を授与されました。
中小企業は経済発展において重要な役割を果たしています。「中小企業信用保証制度」は中小企業が安定成長するための重要な政策ツールであり、TSMEG は会議を通じて中小零細企業支援のために各国が打ち出す改善プランを理解し、各国の信用補完機関が新たに始めた措置の紹介や交流を行いました。これによって台湾の信用保証メカニズムの増強を図り、自社商品と対応の革新、中小企業に対する資金調達支援の強化を行っています。
またTSMEGはACSIC加盟機関全員一致の同意を得て2025年会議の開催権を獲得したことを光栄に感じていると強調。TSMEGにとって5回目の会議開催であり、台湾がアジアの信用補完システムにおける影響力の高さの表れだとしました。
TSMEGの魏明谷董事長(会長)は、ビデオメッセージで参加者らに感謝を表明。来年の会議での再会を呼びかけ、25年11月に台北でACSICの各国代表を迎え、台湾の経済発展や文化、特色あるグルメを体験してもらうことや、活発で素晴らしい議論と交流ができることを期待していると述べました。
関連動画:第37回会議相關影音:「ウエルカムムービー 」
(写真・文章/TSMEG)