中部・台中市の養豚場で死んだブタから家畜伝染病「アフリカ豚熱」(ASF)の陽性反応が出た問題で、農業部(農業省)は22日正午から5日間、ブタの移動や食肉処理の禁止措置を発表した。これを受け、一部の飲食店関係者からは、豚肉の供給が止まれば休業するしかないとの声が聞かれた。
中部・彰化県で皮付き肉団子「肉円」(肉圓)を販売する飲食店の関係者は、豚肉は今年値上がりし続けていたが、客足に影響が出ることを恐れ、経営努力で価格を据え置いていたと苦労を吐露。アフリカ豚熱の影響で豚肉価格は必ず上がるとし、政府の支援を求めた。
ブタの角煮ご飯「爌肉飯」を売る飲食店関係者は、店内に在庫が残っており、24日からの3連休は商品を提供できるとしながらも、その後の営業は肉製品の流通状況を見る必要があると語った。
別の飲食店経営者も、通常は新鮮な豚肉を仕入れているとし、手に入らなければ休業すると話した。