(台北中央社)18日午前、台湾東部海域を震源とする地震が2回、相次いで発生した。中央気象署(気象庁)は同日、プレートの衝突によるものとの見方を示し、周辺地域では3日以内にマグニチュード(M)4.5~5程度の余震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけた。
地震は午前10時4分と同10分に起きた。地震の規模はそれぞれM5.3とM4.1だった。M5.3の地震では、北東部・宜蘭県と東部・花蓮県で震度3を観測。M4.1の地震では花蓮県で震度2を観測した。
気象署地震観測センターの呉健富主任は中央社の記者に対し、M5.3の地震では宜蘭や花蓮で揺れが大きかった他、震度2を観測した台北では盆地の地形によって局地的に揺れが増幅した上、高層ビルの影響などで揺れを感じやすかったとした。
同センターの邱俊達科長は今回の地震について、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む、沈み込み帯の上縁で発生したと説明。1980年以降、今回の震源地から半径30キロの範囲ではM5.5以上の地震が18回起きていると語った。
また北東からの季節風の影響を受けて東部は大雨になる見込みだとし、山地では落石に注意が必要だと警戒を促した。