雲林県政府と生産者組合の雲林県第二鰻蝦生産合作社は9月22日、台湾のウナギ産業推進と、本県口湖郷の特色や漁村文化の普及を目的に、県政府親民ホールでウナギマーケティング・食魚教育のPR会見を行いました。謝淑亜副県長、雲林県第二鰻蝦生産合作社の林欲達理事主席、県政府農業処の蔡耿宇副処長、台湾版食通信の楊燦如執行長、口湖郷農会(農協)の呂恵玲総幹事、陳芳盈県議のアシスタント陳宜盈氏、陳永修県議の秘書陳盈儒氏らが参加し、健康かつ漁業従事者の支えにもなるとしてウナギの消費を呼び掛けました。
雲林県第二鰻蝦生産合作社の林欲達理事主席は、台湾の人々は以前はウナギに触れる機会が比較的少なかったものの、近年、県政府と合作社の努力により、人々がウナギの栄養や利点を徐々に理解してきていると指摘。今年はウナギが大豊漁であるため、メディアの皆さんのPRを通じて国民にウナギをより多く消費してもらいたいとした上で、ウナギは中秋節(中秋の名月)恒例のバーベキューの食材としても最適で、元気を養える上に価格も手頃だと述べました。また、過去には最高級のウナギの多くが日本に輸出されていたものの、今年は日本からの受注が減少したため、より多くの高品質のウナギが台湾に残ることになったと説明。したがって今年と来年はウナギの消費で最高のタイミングだと語りました。
謝淑亜副県長は、中秋節には文旦だけでなく、ウナギも家庭用や贈答用として最適な選択肢だとアピール。日本では江戸時代から夏にウナギを食べて滋養を付ける習慣が盛んで、かつて台湾の最高品質のウナギは全て日本に輸出されていたとした上で、台湾でウナギといえば口湖郷で、生産額は12億台湾元を超えていると紹介しました。今年は豊漁であるだけでなく、肉質や栄養価も良く、漁業従事者の技術と努力に感謝すると述べました。また、日本の人々が大金を費やして輸入しなければならないのに対し、雲林の人々は地元で新鮮なウナギを食べられると強調。県政府がある斗六市から口湖郷まではわずか50キロの距離だと語り、健康かつ漁業従事者の支えにもなる地元のウナギへの支持を呼び掛けました。
雲林県第二鰻蝦生産合作社はウナギ産業の振興を目的に、観光旅行ブランド「口湖海味学―小村鰻歩」と食魚教育の精神を結び付け、地域のウナギ産業と観光文化を推進しています。2025年には台湾版食通信ともコラボレーションし、出版物を通じて生産者の物語や産業チェーンについて掘り下げた他、シェフによる料理のデモと地元グルメを組み合わせ、雲林のウナギ市場に新たな活力を注入しました。
会見では、本県虎尾鎮のレストラン「翠秋」のシェフ・廖柏銓氏が、白焼きやかば焼き、生のウナギから特色あるウナギ料理10品を丹精込めて作り上げました。人々のウナギに対する固定観念を覆しただけでなく、食材としての無限の可能性も示しました。さらに謝副県長と廖氏はその場で「ウナギ野菜巻き」も実演しました。廖氏は、雲林のウナギは肉質が繊細で風味が独特であり、多様な創作に非常に適していると言及。料理を通してウナギが家庭の食卓に浸透し、さまざまな姿を示すことに期待していると述べました。
台湾版食通信の楊燦如執行長は、雲林県政府と協力できることをうれしく思うとした上で、食通信の枠組みを通じて、生産者のこだわりから食育教育、調理の方法に至るまでの産業の物語を総合的に紹介し、一連の報道でウナギの価値を示すことができたとコメント。このようなメディア協力が、地域産業の推進にとどまらず、市場とのさらなる交流や対話の構築にもつながればと期待を寄せました。
農業処の蔡耿宇副処長は、口湖郷のウナギ養殖面積は約100ヘクタールで、生産量は全国の6割を占めており、台湾で最も重要なウナギの産地だと補足。人々にウナギの養殖過程をより理解してもらうため、県政府は農会や合作社と積極的に連携して食魚教育に取り組んでいるとした上で、ここ2年は張県長や謝副県長の支持の下、食農・食魚教育の場の改善や連携も推進していると述べました。より多くの人に雲林の地元の養殖産業を知ってもらうとともに、雲林の質の高い食材の購入などを目的に来県する人が増えることにも期待していると語りました。
蔡氏はまた、今回「口湖海味学」と「台湾版食通信」が連名で発刊されたことが、消費者の食卓と産地の結び付きを生んだし、これは県政府が推進する「産地から食卓へ」の具体的実践であると説明。このような革新的なマーケティング手法を通じて、雲林の高品質な農水産物が国内市場で足場を固めるだけでなく、世界の舞台へと歩みを進め、世界中の人々に雲林の優れた産品・製品を見てもらえるようにするとした上で、県政府として引き続き地元産業のトランスフォーメーションや高度化を支援し、農業・漁業従事者の努力がより多くの人に見えるようにしていくと述べました。
雲林県第二鰻蝦生産合作社は、外食産業やホテル業からの大量注文に対応できるほか、家庭用の小分け冷凍ウナギのギフトボックスも発売しています。かば焼きや白焼き、から揚げに適しており、信頼に値する品質です。県政府は、地元漁業を実際の行動で支援し、雲林のウナギブランドをさらに輝かせるため、積極的に購入するよう人々に呼びかけています。
ウナギの調達・食魚教育に関するお問い合わせ先
・保証責任雲林県第二鰻蝦生産合作社(代表):05-789-2165
・同社林欲達理事主席(携帯):0916-875-588
発信者:雲林県政府