(サンフランシスコ中央社)蔡英文(さいえいぶん)前総統は8日、米スタンフォード大学フーバー研究所主催のフォーラムに出席し、いかなる威圧や脅迫があっても、世界に貢献する台湾の決意は揺るがないと強調した。
フォーラムは「ニュース見出しの外の台湾:台湾の民主主義実践における強靱(きょうじん)性構築」と題して行われた。同研究所所長で元米国務長官のコンドリーザ・ライス氏やシニアフェローのラリー・ダイアモンド氏、シンクタンクの学者・研究員、同大の学生などが出席した。
蔡氏は、現代の民主国家は、ますます巧妙かつ侵略性が高まっている外部の権威主義からの影響と、内部のポピュリズムや両極化といった二重の試練に直面していると指摘。特に人工知能(AI)の発達によって言語の障壁が低くなったことで社会の分断が激化し、両極化と対立によって、民主主義国家が最も団結を必要とする際の一致した行動が一層困難になっていると懸念を示した。
その上で、権威主義統治から1996年の初の総統直接選挙、今日の活力ある民主主義体制までの転換を通じ、台湾はいかにして深刻な政治的分断に向き合うかを学び、数十年にわたる中国からの圧力によって、台湾はより強靱で堅実になったと言及。また、自然災害や公衆衛生上の緊急事態、継続的に存在する民主主義に対する外部の威圧といった経験によって、一種の共通理解が形成されたと述べた。
台湾との連携は単に台湾を助けるだけでなく、平和や貿易、テクノロジー、民主主義連携にまで及ぶ、さらに広範な体系を強化することでもあると強調し、台湾はこの集団的努力の一部になる準備が整っていると訴えた。
蔡氏は5日からサンフランシスコを訪問しており、7日にはスタンフォード大で開かれた科学技術と国家安全保障に関するシンポジウム「Stanford DEFCON 2026」で講演した。