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日比の海洋境界交渉 林外交部長「台湾の国家利益損なわれない」

林佳竜外交部長=6月4日、台北市
林佳竜外交部長=6月4日、台北市

(台北中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は4日、日本とフィリピンが海洋境界の画定に向けた交渉を開始することについて、地域の平和と安定に寄与するものであり、台湾の国家利益は損なわれないと語った。

交渉を巡っては、一部から台湾への影響を懸念する声が上がっている。林部長は、日本とフィリピンが包括的・戦略的防衛パートナーシップの構築を進めていることは、外交部(外務省)として歓迎すると表明した。また、台湾は日本やフィリピンと漁業に関する取り決めを結んでいるとした上で、両国も交渉内容は台湾に対して国際法を含め法的拘束力を持たないと明確にしていると説明した。

その上で、交渉は中国を念頭に置いたものだと強調。中国の軍事拡張は太平洋や台湾東部に及び、中国の軍用機や艦艇が釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)やバシー海峡のバタン諸島周辺海域に出入りしており、周辺国は連携しなければならないとし、これらの取り組みは、台湾海峡と中国が設定した防衛ライン「第1列島線」の平和と安定に資すると語った。

中国が日本とフィリピンに抗議したことについては、原因と結果を取り違えていると批判。中国に台湾を代表する権利はなく、権限を越えて口出しする必要はないとけん制し、問題を起こしているのは中国であり、日本やフィリピンなどと共に軍事拡張を阻止しなければならないと述べた。

さらに、中華民国台湾は主権を有する独立国家であり、排他的経済水域(EEZ)などの権利を守ると主張。日本とフィリピンの間では一部でEEZが重複し、交渉の必要があるとした上で、範囲を拡張するものではないと説明し、台湾も必ず主権を守るとした。

また、台湾で一部の人々が問題をねじ曲げ、論点をずらそうとしていることについては、中国の思うつぼであり、中国を利することになるとし、多くの人々は政府の立場を支持すると信じていると語った。

(楊尭茹/編集:齊藤啓介)

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