(台北中央社)交通部(交通省)観光署の統計によると、昨年1年間で日本に向けて出国した台湾人は延べ約673万人と過去最高を記録した。台湾人の出国先として2015年以降、新型コロナウイルスの影響が顕著だった21年を除いて1位をキープしている。台湾の旅行業者によると、日本リピーターの割合が高まるに連れ、地方都市を旅行先に選ぶ人が増えてきている。
旅行大手、コーラツアー(可楽旅遊)は中央社の取材に対し、訪日旅行者はまだ訪れたことがないスポットや混雑が少ない場所、その土地ならではの季節限定の体験を求めるようになっており、旅行先が地方へ移行していると明かした。豊かな自然や文化を有する地方都市は、訪日2~3回目の台湾人旅行者に最も人気となっており、実際に過去2年間で地方都市の旅行商品の販売は6割成長しているとした。
同じく大手のライオントラベル(雄獅旅遊)でも同様の傾向が見られている。同社によると、リピーターの割合が増加する中、ここ2年で旅行スタイルが大きく変化しており、旅行先は東京や大阪から、北海道や九州、岡山などに広がりを見せている。従来は人気観光地を巡る旅行が売れ筋だったが、スロートラベルやディープな体験を求めるようになってきている。
特に、岡山では台湾人旅行者の存在感が高まっているという。格安航空会社(LCC)のタイガーエア台湾(台湾虎航)は16年に台北と岡山を結ぶ路線の運航を週3往復で始め、現在では高雄線も合わせると週12往復にまで増えた。
岡山県の担当者は今月14日、岡山空港で開かれた台北線就航10周年を記念する式典で報道陣に対し、日本政府観光局の統計によれば岡山県に宿泊した台湾からの旅行客は、就航前の15年に延べ3万5720人だったのが、25年には延べ28万2760人にまで増えたと言及。同県を訪れた外国人に占める割合は21.4%から45.2%にまで上昇したと明らかにした。