25日は旧暦8月15日の中秋節(中秋の名月)に当たる。南部・高雄市の寿山動物園では中秋節に合わせ、月にまつわる中華圏の神話「月で薬をつくるウサギ」などをテーマにした展示を行った。動物たちの餌も、人々がこの日に楽しむバーベキューをイメージした形にするなど、節句の要素を取り入れた。
同園を運営する高雄市政府観光局は、食材や容器、展示環境に変化を加えることで、動物が餌を探したり食べたりする機会を増やす狙いがあると説明した。来園者にも動物との触れ合いを通じて、それぞれの個性や自然な行動を知ってもらうという。
ウサギに似た姿をしたマーラの展示では、カジノキの葉や彩色した浮き球、木製の臼を配置し、「月で薬をつくるウサギ」を演出した。マーラは新しい環境を探索しながら、カジノキの樹皮をかじったり葉を食べたりした。
チンパンジーやクマには、米をふるうふるいを容器にして、ブンタン(文旦)を隠した特製のおもちゃを用意。動物たちは手でつかんだり、かじったりして餌を取り出した。
この他、チンチラにはノートパソコン型の餌入れ、ヤマアラシには野菜や果物を串に刺したバーベキュー串を与えた。クニクニ豚は麦や飼料を食べた後、ブンタンの器に入った果肉や野菜を味わい、オウムの仲間も特製の餌入れをじっくり観察するなど、動物ごとに異なる食べ方を見せた。


