自転車シェアリング「YouBike1.0」　運用停止後も交通安全教育などの分野で活躍へ

北部・台北市で3日、自転車シェアリングサービス「YouBike」のうち、従来型の「YouBike1.0」が運用停止となり、同日から次世代版「YouBike2.0」に完全移行する。市はまだ使用可能な従来版自転車について同市政府関連部門に交付したり台湾原住民（先住民）集落に寄贈したりするとしている。

1.0システムは同市でサービスを開始して13年余り。利用者数は延べ3億人を超えており、今でも台北以外の8都市で使用されている。

柯文哲(かぶんてつ)台北市長は1日、市での移動をエコにできるよう、まだ使用できる従来版自転車2406台のうち1106台は地域のパトロールや学校での自転車の交通安全教育用として市の各関連機関に交付し、残り1300台は各地の先住民集落に贈ると述べた。

市は、市内初のサイクルポートが置かれた「捷運市政府駅（3番出口）にYouBikeの記念モニュメントやYouBike1.0に対応するドックと「キオスク」と呼ばれる自動サービス機なども設置。「YouBikeが人々に利便性をもらしたことを記念したい」としている。