(台北中央社)台湾映画の名作「魯冰花」(ルービンファ)のデジタルリマスター版が8日、台湾で劇場公開された。最初の公開から37年を経て、スクリーンでよみがえった。プレミア上映会が7日、台北市内の映画館で行われ、主題歌を担当した歌手のツェン・シューチン(曽淑勤)がTMC(拉縴人)少年児童合唱団のメンバーと共に主題歌「魯冰花」を歌い、観客を感動させた。
「魯冰花」は客家の文豪、鍾肇政の同名小説を基にした作品で、60年代の農村を舞台に、格差や教育の問題を描いた。台湾では1989年に公開された。ヤン・リークオ(楊立国)監督がメガホンを取り、ウー・ニェンチェン(呉念真)が脚本を担当した。国家映画・視聴文化センターがデジタル修復を手がけ、デジタルリマスター版は今年5月、フランス・カンヌで開かれた第79回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・クラシック」部門で世界初上映された。
国家映画・視聴文化センターの褚明仁(ちょめいじん)董事長(会長)は、同作を再上映したいと考えた背景について、同センターが実施した「いちばん好きな台湾長編劇映画」の投票で、同作が多くの票を集めたことを挙げた。「これはさまざまな世代による投票。みんな(同作を)忘れていると思っていた。でも実は『魯冰花』の魅力は大きかった」と語った。また、再上映に当たり、複雑な権利関係の処理に多くの労力を費やしたと明かした。