(台北中央社)近代の台湾と日本を、多様な文化芸術を通じて見つめ直す展覧会「共時的星叢―時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし」が9月から、東京都現代美術館で開催される。台湾近代芸術をテーマにした大規模な展覧会が日本で開かれるのは初めて。台北市内で2日、記者会見が開かれた。
展覧会は1930年代の台湾で結成されたモダニズム詩のグループ「風車詩社」を描いた映画「日曜日の散歩者」(日曜日式散歩者、2015年)を出発点とする。台湾では2019年に監督のホアン・ヤーリー(黄亜歴)さんをキュレーターの一人として、国立台湾美術館(中部・台中市)で「共時的星叢:『風車詩社』・跨界域芸術時代」と題して開かれていた。日本での展覧会ではホアン監督をゲストキュレーターに迎え、19年の展覧会とは異なる内容とする。
ホアン監督によれば、19年の展覧会では一部がデジタル出力による複製だったが、今回は多くの美術館や芸術家の遺族、収集家などの協力を得て、オリジナルを展示する。
近代台湾の美術作品約200点、資料約500点に加え、日本の作品約100点を紹介する。出品作家には、黄土水や陳澄波、李梅樹、郭雪湖など近代の台湾美術を考える上で重要な作家が名を連ねる。
記者会見には林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)や日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の片山和之台北事務所代表(大使に相当)らも出席した。近代台湾の画家、呂基正の遺族の李宗哲さんは、3年前にホアン監督から計画の始動を聞いた時は「実現は難しいだろう」と思っていたと明かし、日本で展示できることは素晴らしく、幸せなことだと語った。また、展覧会を窓口として、日本の人々に台湾の近代化の歩みを知ってもらえればと願った。
「共時的星叢」は9月5日から12月13日まで。