(パリ中央社)台湾映画の名作「魯冰花」(ルービンファ)のデジタルリマスター版がフランス時間17日、第79回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・クラシック」部門で世界初上映された。デジタル修復を手がけた国家映画・視聴文化センターの褚明仁(ちょめいじん)董事長(会長)は、国際社会で台湾への関心が高まるにつれて、台湾映画も台湾について伝える重要な役割を果たしていると述べ、これこそが「魯冰花」がカンヌ・クラシックにもたらした新発見だと語った。
「魯冰花」はヤン・リークオ(楊立国)監督がメガホンを取り、ウー・ニェンチェン(呉念真)が脚本を手がけた。台湾では1989年に公開された。60年代の農村を舞台に、格差や教育の問題を描いた。
カンヌ・クラシックは往年の名作のリマスター版や歴史と関係するドキュメンタリー映画を上映する公式セレクション。今年は長編劇映画21本とドキュメンタリー映画6本に加え、現代の長編2本と短編3本がラインナップされた。黒澤明監督の監督デビュー作「姿三四郎」やチェン・カイコー監督の「さらば、わが愛 覇王別姫」なども選ばれている。
上映前に取材に応じた褚氏は、国際的な賞の受賞歴がない「魯冰花」がカンヌの審査員から評価されたことについて、修復作業に当たったスタッフや、作品を再定義して審査員に台湾映画の新たな一面を提示した海外協力部門の努力に感謝した。
褚氏はまた、国際社会における台湾の存在感の変化にも触れ、30年前は世界の映画関係者は台湾とタイの違いがよく分かっていなかったものの、今では台湾は科学技術分野での実力や半導体産業、地政学によってますます国際社会から注目され、より多くの人が映画を通じて台湾を理解しようとしていると語った。
褚氏は、さまざまな台湾映画を世界に知ってもらえるよう、同センターとして積極的に海外の市場に売り込んでいくと意欲を示した。
