(台北中央社)中央気象署(気象庁)によると、台風9号は10日から11日にかけて台湾に最も接近する見通し。強風域が台風の中心から半径350キロに達していることから、影響は広範囲に及ぶとみられている。
強烈台風(台湾基準)台風9号は7日午後2時現在、台湾本島最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の東南東1930キロの海上を、時速30キロで西に進んでいる。中心気圧は900ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は58メートル、最大瞬間風速は73メートル。中心から半径350キロ以内は風速13.9メートル以上の強風域、半径150キロ以内は風速24.5メートル以上となっている。
気象署の李孟軒予報官は同日午前の会見で、台風は今後勢力が弱まり、台湾接近時には「中度台風」の上限か「強烈台風」の下限程度になるとしつつ、強風域の大きいため影響範囲が広くなると言及。進路に大きな変化がなければ、9日日中に海上台風警報を、同日夜から10日早朝にかけて陸上台風警報を発表する予定だと話した。
台湾への最接近時には、台湾北東の近海から北側の海上へ進む可能性が最も高いとした。
降雨について、9日は台風の接近に伴い、北部・桃園以北で夜から次第に雨が降ると説明。10~11日は中部以北や北東部、中部・南投県、東部・花蓮県の山地でまとまった雨になると述べた。12日は台風が遠ざかるものの、各地で一時的な雷雨に注意が必要だとした。
▽国軍、災害支援に約3万人の兵力を準備
行政院(内閣)の張惇涵(ちょうじゅんかん)秘書長は7日、自身のフェイスブックを通じ、国軍が災害支援に向け、すでに2万8922人の兵力を準備していると明らかにした。また同日午前中には全県市との合同会議を開き、対策について協議したと説明した。
花蓮県を流れる万里渓上流に形成されたせき止め湖を巡っては、現時点での貯水量は満水時の64%だとし、県と共に監視を続けるとした。