(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は6月30日、海外で翻訳出版された台湾文学作品の関係者との交流会と関連の展示会に出席し、国際文学賞受賞時の報奨制度や翻訳者支援制度を整備して翻訳出版分野のナショナルチームを立ち上げ、台湾文学作品が世界で読まれるようにしたいとの考えを示した。
頼総統は、英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門「国際ブッカー賞」を受賞した「台湾漫遊録」の英語版「Taiwan Travelogue」の作者、楊双子さんと翻訳者の金翎さんに会場で再会できたことを喜び、同賞の受賞は台湾文学にとって歴史的な瞬間だと高く評価。台湾に2人のような作家と翻訳者がいることは、台湾の幸運であり、この大地が人々の心を打つ作品を育んだことは、受賞者だけでなく台湾人全体の誇りだと語った。
また、一つの種が大樹へと育つには肥沃(ひよく)な土壌が必要だとし、「台湾漫遊録」が甘い果実を実らせたのは、文学界と出版界の多くの先人たちが長年にわたり育んできた成果だと指摘。台湾文学の根を守り、後進に絶え間なく養分を与え、国際舞台に押し上げた先人たちに感謝の意を示した。
その上で、昨年には今後30年以内に台湾から物理学、化学、医学の各分野で少なくとも3人のノーベル賞受賞者を輩出したいとの目標を掲げたことに触れ、台湾文学にも世界の文学界の最高栄誉を手にする潜在力があるとし、政府と創作者が共に努力する目標だと述べた。
さらに、政府として引き続き文化予算を拡充する方針を表明。作家の育成や創作支援、主要な国際文学賞に関する明確な報奨金制度を整備するとともに、今後台湾文学が国際文学賞を受賞した場合、作家だけでなく翻訳者にも次回作に向けた助成を行う考えを示した。
翻訳出版分野のナショナルチーム構築については、文学交流や文化外交をさらに強化し、台湾の文学と文化が半導体産業と同様に国際社会に欠かせない力になることを期待すると語った。