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中国軍、2035年までの台湾封鎖能力完備目指す=国防部が報告/台湾

2025/08/29 14:49
国防部の記者会見室(資料)
国防部の記者会見室(資料)

(台北中央社)国防部(国防省)は29日、人民解放軍が2035年までに軍の全面的な近代化を実現させ、対台湾封鎖や接近阻止・領域拒否(A2/AD)などの能力の完備を目指しているとの報告を発表した。中国の防衛ライン「第2列島線」以西で戦力投射の優位を確立し、台湾海峡を「内海化」する目標を実質的に達成する狙いがあるとしている。

国防部は立法院(国会)に送付した2025年の中国共産党軍事力報告書で、中国の軍事戦略は「積極防御」を維持しており、新たな「三歩走」戦略で定めた短期、中期、長期の3段階の目標を基に軍の近代化を徐々に達成していると指摘。一方で、近年の軍事活動の範囲が、伊豆諸島を起点として小笠原諸島、サイパン、グアム、パプアニューギニアに至る第2列島線にまで拡大し、南太平洋での訓練にも及んでいることから、防御の布陣は従来よりも積極的になっているとの見方を示した。

また、中国はサイバー作戦を現代軍事行動の重要な要素と位置付け、平時には浸透と長期的潜伏を進め、戦時に破壊的行動に転じるモデルを採用していると指摘。サイバー空間部隊を通じて各資源を統合し、衝突初期に機能をまひさせる攻撃を発動することで、非対称の攻撃力を発揮できるとした。

また、各軍種の火力を統合運用し、波状攻撃と多種のミサイルを組み合わせ、「最初の突撃、後続攻撃、追加打撃」の3段階で作戦を展開し、「飽和攻撃と防御線突破・奇襲攻撃」に重点を置いて火力の最大化を図るとした。

国防部は、中国は引き続き「一帯一路」構想を通じてインド太平洋諸国との政治、経済、軍事面での結び付きを強め、地域のパワーバランスの変更を図っていると強調。米国とその同盟国のインド太平洋戦略に対抗し、さらには台湾を孤立させるよう国際社会を誘導し、「台湾は不可分の領土」という核心的利益を守ろうとしていると分析した。

また、中国は2035年までの全面的な軍事近代化実現を目指し、各種兵器の開発を継続するだけでなく、ロケット軍による核反撃能力も強化し続け、台湾に対する統合封鎖や、総合的な制御権を奪取し接近阻止・領域拒否(A2/AD)を行う能力を整備していると指摘。同時に軍用機や軍艦による中間線越えや、台湾から24カイリ圏(接続水域)に迫る活動、演習区域の台湾東部沖への拡大によって「第2列島線」以西で全般的な戦力投射の優位を確立し、台湾海峡の「内海化」の目標を実質的に達成する狙いがあるとした。

(游凱翔/編集:名切千絵)

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