(台南中央社)日本統治時代の百貨店を前身とする南部・台南市の商業施設「林百貨」が6日、同施設周辺で「府城モダンパレード」を開催した。30のパフォーマンスグループのメンバーを含む600人以上が参加し、冬の台南をにぎやかな熱気で満たした。
武芸や歌、大道芸のパフォーマーや若手クリエーターなどが練り歩き、多くの市民や観光客から注目を浴びた。
同市の葉沢山(ようたくさん)副市長は、林百貨は歴史建築と文化スペースの二つの顔を持つ、台南を代表する文化観光スポットで、分野を超えた力と文化のエネルギーを発信していると言及。市として今後も文化の力で都市をけん引し、歴史的空間を日常の生き生きとした文化の力へと転換させていくとした。
前身の「ハヤシ百貨店」は1932(昭和7)年12月に開業。同時期に開業した台北の「菊元百貨店」と並び、台湾の百貨店の歴史で重要な地位を占めた。戦後廃業し、建物は別の施設として利用されたが、修復されて2014年に文化クリエーティブ商品を中心に扱う商業施設として、林百貨の名で復活した。建物は市定古蹟に指定されている。
パレードは14年から行われており、今では台南の冬の風物詩になっているという。