アプリで読む
ダウンロード

国軍、10日間の定例軍事演習終える 顧部長が高い士気を評価/台湾

2025/07/18 19:18
定例軍事演習「漢光41号」最終日のオンライン会議に臨む顧立雄国防部長=7月18日(同部提供)
定例軍事演習「漢光41号」最終日のオンライン会議に臨む顧立雄国防部長=7月18日(同部提供)

(台北中央社)今月9日から実施されていた定例軍事演習「漢光41号」実動演習が18日、終了した。顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)はリモート会議で、将兵らが高強度かつ長時間の訓練に直面しながらも、揺るぎない意志と高い士気を示したことを評価した。

顧部長は演習全体を振り返り、今月初旬に台風4号が台湾を襲い、部隊の整備作業に影響を与えた他、中部や南部では兵力を調整して被災地の復旧作業に当たる中でも演習を完遂させたことは、軍民が団結してふるさとを守る最良の手本だとたたえた。

また真の抑止効果となるのは、単に新型武器や装備だけでなく、国軍が示す改革や団結、敵に勝つという決意だと強調。国軍は武力の競争を求めるのではなく、軽率な台湾侵攻は大きな代償を払う間違った選択であり、目的は達成できないことを相手に理解させるよう取り組んでいると語った。

その上で、今回の演習は、武力行使とは言えない手段で脅威を与える「グレーゾーン作戦」への対応や前線・後方部隊、火力部隊の訓練を強化するもので、部隊が一般道を頻繁に行き来する実戦に近い訓練となり、演習全体で事故のリスクが上がったことは、各クラスの幹部がリスク管理を見直す重要な機会になったと語った。

国防部(国防省)傘下の軍事新聞通信社によると、同日の北部・新北市での訓練は台湾に上陸した中国軍が前進を続けたと想定して実施された。国軍第3作戦区の部隊が予備隊などの火力支援を受けながら、国産装甲車「雲豹」を出動させ、抵抗陣地に移動し、最後の防衛線を死守するとともに、中国軍のさらなる前進を阻止し、中枢拠点の安全を確保した。

(呉書緯/編集:齊藤啓介)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
73